いて座付近は我が天の川銀河の中心部になるため星が密集していると同時に様々なHⅡ領域の星雲がひしめき合っています。その中でも広い範囲にわたって密集する星と星間物質が作り出す模様に「バンビの横顔」と呼ばれる領域があります。広がりがあるので、短焦点の鏡筒でそれらしく写し出すことができます。
こちらは今から3年前2023年8月に撮影したものです。ちょうどPixinsightを導入したばかりであり、手さぐりで処理した画像ですので、今ならどんな画像に仕上げられるのか処理して比較してみました。あっという間の3年ですが少しは成長したでしょうか?
そういうのは老化したというほうが正しい表現かもしれませんが(汗;)

SXD2 ED70SS 320mmf4.6 D810A QBP/IRUV/IDASLPS-D1 ISO3200 300sec 14枚
左:2023/08/15 処理 PI Lightroom 右:2026/07/19処理 PI Lightroom Starnet2 SI9
兵庫県 砥峰高原
画像はオメガ星雲を見上げるバンビの横顔という表現になります。バンビの首元には赤く光る首飾りが添えられているという星屋さんらしいロマンです。同じソースですが、熟練度によってこれだけの違いになるということがよく分かる結果となりました。
さて、梅雨が明けたと言いながらなかなか好天に恵まれませんでした。2026/7/13はいつもの猪名川町の撮影スポットは怪しそうでしたが、奈良の山添村は一晩中晴れそうだとSCWが言っておりましたので、急遽そちらに遠征しました。ここまで来ると南の空の条件が良くなりますので、久しぶりに同じターゲットを狙ってみました。こちらはオメガ星雲は外してできるだけバンビの横顔の全貌が入るようにレイアウトしてみました。
3年間の進化を確認するために、2023年の画像も今回撮影した画像とほぼ同じ処理を行いましたので比較してみたいと思います。

AM3 SV555 243mmf4.5 ASI2600MCp LPS-D1 Gain100 0℃ 300sec 30枚
PI Starnet2 Lightroom SI9
奈良県 山添村 神野山
※左:兵庫県 砥峰高原 緒言は最初の画像を参照
画像はできるだけ同じ調子になるように努力して仕上げてみました。2023年版はデジ一によるフルサイズ画像です(データは最初の画像参照)。砥峰高原は充分暗いのですが光害を心配してフィルターはQBPを使いました。撮影枚数が少ないこともあり、硬い表情のちょい悪バンビになってしまいました(笑)。2026年版は山添村の撮影なので南は充分暗く、APS-C冷却カメラとLPS-D1を使いました。ASI2600MCproのダイナミックレンジの深さが感じられる豊かな表現になったと思います。
D810Aは既に古いカメラの部類で、撮影枚数も半分以下と少ないもののなかなか健闘しています。フルサイズだけあって、それなりにディテールも表現されていますし、まだまだ現役で使えそうです。
うむ、確かにバンビちゃんの横顔だわ!